小田急電鉄の特急ロマンスカーのうち最古参である7000形、通称「LSE」が2018年7月10日に定期運用を退きます。その後しばらく臨時列車として使用されたのち、今年度中に引退する予定です。
1980年に登場して以来、約38年間にわたって走り続けているLSE。現在運用されている最後に残った第4編成も、運用開始からすでに35年が経っています。特急電車としては、かなり長く使われている部類です。
展望席のあるロマンスカー、そして古さを感じさせない美しいスタイルが人気の、LSE。
車内に入れば、いかにも1980年代の電車という感じがするのは、しかたのないところ。
しかし、このLSE車に乗って小さな旅を楽しめるのも、あと1ヶ月ほどなのです。
旅と鉄道 2018年増刊8月号 ありがとう 小田急ロマンスカーLSE
最新型である70000形GSEの第2編成が導入されるのに伴い、最後に残ったLSE定期運用から退くという報に触れた日、わかっていたこととはいえ少しびっくりしてしまい、勢い余って新百合ヶ丘から小田原まで乗ってきてしまいました。
引退するのが惜しいとは、思いません。そろそろ、サービスレベル的にしんどいのは事実です。でも、ひとつの時代が終わろうとしていることを実感し、過ぎた月日を思い返すと、なんともいえない感情が湧いてくるのでした。
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須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。クロスバイクと小田急ロマンスカーが好き。