最近、軽商用車の話題が豊富なように思います。先日スズキが、軽トラックの「キャリィ」にキャビンを拡大した「スーパーキャリィ」を追加して発売しました。
キャビンを拡張した軽トラックというと、近年はダイハツ・ハイゼットトラック「ジャンボ」の独壇場でしたが、スズキがそこに、より大きなキャビンで乗り込んできたのです。
リンク: スズキ、新型軽トラック「スーパーキャリイ」を発売|スズキ
一方のダイハツも黙ってはいませんでした。スズキ・キャリィは軽トラック初の前後誤発信防止機能を実現していましたが、その直後、ダイハツはハイゼットトラックに「スマアシ」を搭載してきました。
軽自動車といえども積載物により重量や重心が大きく変化するトラックでも、衝突回避支援ブレーキが実現しました。
情報源: 【公式】ハイゼット トラック トップページ|ダイハツ
ビジネスとして軽トラックが必要な人はもちろん、アウトドアの趣味を持っている人にとっても、軽トラックはちょっと気になる存在ではないでしょうか。さすがに都市部でファーストカーとして乗るにはハードルもあるかもしれませんが、趣味のためのセカンドカーや、子育てが終わった夫婦の趣味の道具としては、面白いのではないでしょうか。
そして、軽1BOXにも、新しい風が吹いています。
ホンダが、新しい軽1BOX「N-VAN」の発売を予告しています。
リンク: N-VAN|Honda
エンジンをフロントに置くことでフロア高下げ、さらに助手席側はピラーレスとすることで大きな開口部を設け、使いやすい荷室を実現しています。ターボエンジン搭載車が用意され、もちろん「Honda SENSING」も採用します。
軽トラックや軽1BOXは、間違いなく日本のビジネスを支える縁の下の力持ち。そんなクルマたちがより個性的で、便利で、そして安全になっていこうとしています。「軽商用車」として括られる存在であるこれらのクルマが進化すると、大げさに言えば街の風景も変わっていくのではないでしょうか。
そして、ビジネスだけでなく趣味の道具としても、多くの人を惹きつけることになるでしょう。
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須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。クロスバイクと小田急ロマンスカーが好き。