東京都町田市内に静態保存されている、国鉄D51形蒸気機関車862号機。夜間だが三脚を持っているときに前を通りかかったので、撮影してみた。
D51形といえばデゴイチの愛称で知られ、日本を代表する貨物用蒸気機関車だ。1935年から1945年までのあいだに1,115両も製造されていて、しかも戦時中で物資の乏しい時代を経ていることもあり、さまざまな形態がある。
こちらは、D51形200号機。見比べてみると、862号機はおでこが切り取られたようなカタチをしている。この部分の工作をケチっているわけだ。
町田に保存されている862号機はそのほかにもいくつか特徴があって、バリエーション豊かなD51にあっても、なかなかの「変形機」と言える。
1943年に落成して1971年に廃車された、862号機。町田にやってきたのは1972年のことだ。現役として走っていた時間より、ここに鎮座している時間のほうがずっと長くなった。
38年前か39年前かそれくらい昔の話、幼稚園児だった私は園外活動でここに連れてこられて、画用紙にクレヨンでD51を描いた記憶がある。「顔」を描く子どもが多い中、私は友達とテンダー(後ろ姿)を描いたのは、今でも覚えている。
場所は「さるびあ図書館」および「すみれ会館」の隣接地。
情報源: デゴイチ(D51型蒸気機関車)を展示しています/まちだ子育てサイト
[2023/2/2 追記] その後、夜間の見学はできなくなりました。
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。クロスバイクと小田急ロマンスカーが好き。